ジェスチャーゲームのやり方

スタッフ教育 コミュニケーション

 

スチコン塾 コミュニケーション講座担当 大関愛です。

 

食ビジネスの現場では、営業時間が長いので

スタッフが入れ替わることが多くコミュニケーションが

うまくとれないために生産性が下がってしまう現場も多いようです。

 

👉スタッフ教育でコミュニケーションを学ぶ 演劇的アプローチが有効な理由

 

以前の上記の記事の中で、

私の講座のメインとなるワーク「ジェスチャーゲーム」を簡単にご紹介しました。

今回は、そのジェスチャーゲームのやり方を詳しく解説したいと思います。  

 

ジェスチャーゲーム ルール

 

・お題を決める。

・ジェスチャーをする人は体を使ってお題を表現する。

 声にしていいのは「あ」など一音のみ。

・答えを当てるパートナーは、喋ることができる。

・パートナーが、お題を当てた時点で終了。  

 

決まりはこれだけです。非常にシンプルですね。

 

ゲームの流れ

 

  続いて、進行役の視点でどのようにゲームを進めていくのかを見ていきます。  

①ペアをつくる

 

ゲームを行うペアをつくります。

どちらが先にジェスチャーをする側/当てる側をやるか決めてもらいます。

ペアづくりは、なるべく無作為に行えるとよいでしょう。

私は参加者が6名以上の場合は、一度その場を適当に歩き回ってもらい、

「ストップ」と言った時近くにいる方とペアをつくる、

ということをよくしています。

 

②お題を決める

 

進行役(または、ゲームに関わらない人)がお題を決めます。

参加者が多い場合は、くじ引きのような紙を用意すると進行がスムーズになります。

お題は、そのときのメンバーを見て決めます。

一番初めは、ルールの確認のためにかんたんなお題でやってみても良いでしょう。    

・お題の決め方
お題の対象が極端に広い(説明の方法が何通りもありすぎるもの、例:東京、大阪など)
または狭い(説明の幅があまりにも無いもの専門的すぎるもの等、例:りんごの中でも王林など)と
難しい傾向にあるので、お題によって難易度を調整することが可能です。
 
参加者の方に紙を配って、書いていただくのも良いでしょう。
その際は、「簡単だと思うお題」や「難しいと思うお題」など特定の縛りをつけると、
実際にプレイしてみた時に他の人との感覚の違いがわかるのでオススメです。
 

③出していい一音を決める

 

ジェスチャーする側が出していい音を決めます。

「あ」「ぱ」など、なんでも良いです。

ただし、お題を表現できなさそうな音の方がベターでしょう

(「工事現場」なら、「が」「ご」などを避けるなど)。

 
 

③プレイする

何度かジェスチャーをする側・当てる側を変えて繰り返します。

その都度フィードバックをします。

*このフィードバックが重要です。

うまくできたら、どこが良かったのか。

反省点はどこか、よりスムーズにやり取りをするには、お互いが何をすればよいか。

共有して、プレイする、を繰り返します。

・ジェスチャーをする人は本来体を使って表現し、
出して良い音は一音のみという制約がありますが、そこも調整可能です。
体のみでの表現はハードルが高過ぎるのであれば、言葉での説明もOKにする等。
 
ただし参加者にとって「難しいができる」レベルであることが重要なので、
例えば言葉で説明して良いのは3つまで、などのルールを決めて調整します。
 
(例: お題がりんごなら、赤いもの、丸いもの、たべるもの、など)
 
・困った時のコツ
答えを当てる人は、ジェスチャーを見つつ相手がいま何を表現しているのか、
声に出して確認しながら進めることでスムーズに意思疎通ができます。
 
自分がどれくらい理解しているかを相手に伝えることで、
やる側もそれに応えて説明の方法を変えるなど、早く正解に導く工夫ができます。
 
同じように、ジェスチャーをする側も、相手が何がわからなさそうか?に敏感に反応することが大切です。(図を参照)
 
このような気づきが、参加者の皆様ご自身の言葉で出てくるのが理想的です。
 
参加者ご本人の実感を大切にするために、進行役は、どんな意見でも受け入れる場づくりを目指しましょう。

 

効果的な学習にするために

 

非常にシンプルなゲームですが、円滑なコミュニケーションの基盤を作るために大切なことが詰まっています。

①ジェスチャーをする人と答える人がお互いを理解しあう必要性がある

②お互いは自分の理解しやすい範疇を超えて、どうしたら相手に伝わるか/相手が何を表現しているかを想像する(相手の考えや立場を思いやる)必要がある  

以上の特性から、「他人同士のものごとの捉え方の差」に気づく機会になり、

きちんと伝える・受け取るためには工夫や努力が必要、という本質的な部分が実感できます。  

また、すれ違いが起こった時に

「相手のことをちゃんと見る」

「相手に何が分からないのか聞く/伝える」

ということの重要性も教えてくれるワークです。

ジェスチャーをする側はどれくらい相手が理解しているかを見ながら進め、

パートナーも自分が今何を考えているのか口に出して伝えることで、

より早く同じ方向に向かっていくことができます。

 

機会をつくって、スタッフ間コミュニケーションのためにトライしてみてはいかがでしょうか?


今後も他のシアターワークなど、紹介していきます!

 

おわり。

 

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